来月にかけての「上値」と「火種」。
昨日の日経平均は小さく続伸。
前夜の米国市場がお休みであったことや、
特段の新しい材料が出なかったこともあり、
積極的に買っていく理由もなく、
ちょっと上値が重い印象は否めず、
実際、売買高は膨らみませんでしたが、
「閑散に売りなし」の相場格言の通り、
売り込まれることもありませんでした。
また、為替が若干、「円安」気味に推移し、
国会運営が波風穏やかであることにともなう、
日本独自の押し上げ要因も効いており、
これも続伸の要因になったといえます。
世界情勢が波風穏やかな状況であり、
相場環境が急変しない限りは、
例の水準はキープして推移しそうなことは、
前号メルマガ(第252号:2月17日)でも、
展望として述べた通りです。
もっとも、上値が重くなってくるのも、
やはりやむを得ないといえるところ。
「米中協議」は楽観視はできないものの、
しかし市場への悪影響は避けたいとする、
トランプ政権側の意向が歓迎されており、
これも日経平均の安心材料ではありますが、
危機の「先送り」はあり得るとしても、
抜本的な完全解決は難しいとみれらており、
火種としては残ると考えられます。
また、米国の国内政治上の火種、
そして英国のEU離脱という火種と、
解決困難なものも控えており、
来月に向けて期限は刻一刻と近づきます。
前号メルマガなどでも述べたように、
最近、主流のAIによるアルゴリズムは、
「直近の話題」に反応して動くようですが、
私達、人間は「先回り」、「先回り」して、
市場を先読みし続けることで、
AIに負けない工夫が必要かと思います。
いずれにせよ、最新の情報を素早く、
しかも深い洞察をもとに反応すべきであるのは、
今も昔も変わらない鉄則でありますので、
次号メルマガ(第253号:2月24日)のなかで、
現時点でAIがあまり材料視していない情報を、
深く先読みしつつ相場の展望を分析する予定です。
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