貿易収支と日経平均。安倍政権の長期展望。
昨日の日経平均も続伸。
依然として特段の新しい材料が出ない中、
「米中協議」への期待と国内要因が支援する形で、
日経平均はしっかりとした推移を続けています。
売買代金もほとんど膨らむこともなく、
「閑散に売りなし」の相場格言通りに、
売られる要素がなかったこともあります。
もっとも、21500円付近では利確に押され、
だいぶ値を消してしまってもいることは、
特段、積極的に上値を追う理由もない上に、
世界的にいくつもの火種がわだかまり、
できれば様子を見たいという心理が、
払拭できないことも示しています。
実際、日本の貿易収支の悪化しているのは、
短期的に為替に与える効果とは別次元で、
長期的な景気サイクルへの影響を懸念させ、
能天気な上昇を許さない材料でもあります。
世界貿易が縮小し、景気後退しかねない上に、
この先、「日米協議」が待っているために、
日本政府・日銀が何をどう危惧しているか、
次号メルマガ(第253号:2月24日)の中で、
少し角度を変えて分析していく予定です。
もっとも、国内政局では非常に不思議な形で、
安倍政権に「追い風」が吹き続けており、
幾多の不祥事・醜聞にもかかわらず、
今国会は珍しいくらい波風穏やかです。
ひとえに野党の功績(?)でもありますが、
この数週間、特に今週の水面下の動きは、
安倍政権の長期的な政権運営にとって、
かなり重要なアシストをした可能性もあり、
年央以降の政治シナリオを変化させ、
これが相場にも影響を与えるかもしれません。
メディアや識者はほとんど気付いておらず、
野党側もよくわかっていないようですが、
政府・与党は見逃してはないようですので、
これまた次号メルマガのなかで詳しく述べます。
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