来週にかけての重要日程と日経平均。
昨日の日経平均は小さく続伸。
新しく芽生えた「希望」などもあって、
前場では一時、21800円に近接しましたが、
決定的な材料がまだ出てこないこともあり、
後場では利確に押されてほぼ値を消しました。
21700円台の「節目」にトライするのは、
年明けからこれで3度目になりますが、
この「分水嶺」を明確に超えていくには、
もう少し情勢の見極めが必要のようです。
今後、極めて重要な日程が予想されており、
英欧、米中の枠組は最終局面が近づいています。
英国のEU離脱問題は議会での採決か、
英国政府や「最後の手段」に出るのか、
来週前半までには決めるほかはありません。
まだまだ「希望」は残されていますが、
結局、どういう形になるか見極めるまで、
断定的な判断もできず、事態は流動的です。
また、楽観的な見通しが伝えられてきた、
「米中協議」の行方もまだわかりません。
交渉の「最後の障害」の存在がリークされたり、
逆に「最後の首脳会談」の調整が伝えられたりと、
好悪それぞれの材料が交錯しており、
そのたびに市場が翻弄されていますが、
トランプ・習の両氏が死力を尽くしての交渉が、
どんな形でいったんまとまるのかは、
やはり蓋を開けてみるまではわかりません。
ただ、この交渉が始まった頃と比べると、
トランプ氏の側に多少の余裕が生じており、
「譲歩」のハードルがやや変化しており、
従来とは違う「希望」も広がっているようです。
いずれにせよ、協議がどう決着するかによって、
当面の世界経済は大きく左右されますし、
「その後」に日本に来る衝撃の中身と強度も、
大きく影響されるのは必至ですので、
4月中旬以降の相場を展望する上でも、
極めて重要視すべき材料といえます。
その他にも国内政局が動き出しており、
刻々と情勢が変化してきていますので、
次号メルマガ(第259号:4月7日)で、
最新情報を織り込んで分析する予定です。
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