「米中協議」と「米朝首脳会談」の次に来るもの。
昨日の日経平均は大反発。
前号メルマガ（第252号：2月10日発行）の指摘通り、
様々な不安要因が燻ってはいますが、
「米中協議」の決裂回避を模索するという、
トランプ政権の「市場重視」への転換が、
各国の市場に直接的な影響を与えた結果、
日経平均も危なげなく上昇しました。
米国市場がお休みとなることや、
為替の動きも止まっていることもあり、
売買高はさほど膨らんでいませんが、
それゆえに下落する恐れも少ないといえます。
また、国会の日程が淡々と入り、
本予算が無風に近い形で成立するという、
かなりラッキーな見通しまであることも、
日経平均への支援材料になっていることも、
前号メルマガで指摘している通りです。
現在の相場環境が続く限りは、
日経平均はしっかりと推移すると思われます。
ただし、世界的に火種が燻り続けており、
いつ状況が急変するかわからないことも事実。
前号メルマガで指摘した世界の「3つの火種」は、
来月が近づくにつれクローズアップされ、
相場を荒らす可能性が否定できませんし、
日本独自の課題である「外交戦」においても、
来月にかけては様相が一変する可能性があり、
良くも悪くも相場全体が揺さぶられかねません。
特に安倍政権が直面する新たな「外交戦」は、
「米中協議」や「米朝首脳会談」の推移が、
たとえ上首尾だったとしても、むしろそれゆえに、
日本経済にとって逆風として作用し、
相場を攪乱するシナリオも否定できないだけに、
政権側は緊張感を持って「頭の体操」をして、
工作と準備に余念がないとも聞いています。
急激に上げた後はいずれ必ず下がりますが、
きっかけとなるニュースが飛び出したなら、
適宜適切に対応していきたいところです。
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