ＦＯＭＣが示す来年の経済情勢。
昨日の日経平均は大幅反落。
前夜の米国市場の暴落の流れを引きずり、
日経平均も「下ブレ」して推移しました。
世界的な景気後退が懸念されるなかで、
ＦＯＭＣでの利上げが警戒されるという、
なんとも落ち着かない雰囲気のなかで、
株も為替も落ち着かない展開です。
一応、昨夜の米国株は安値での買いが入り、
一時的に持ち直す現象は起きていますが、
実際に今回、利上げするかどうか以上に、
パウエル議長が来年以降のスケジュールを、
どういうトーンで市場に伝えるかによって、
金利と為替が大きく動く恐れがあり、
日本市場の緊張は今日以降も続きそうです。
世界経済の見通しを考える限り、
来年も米国で追加利上げが続く可能性は、
低くなってきていると思われますが、
日本は景気が後退しそうだからといって、
米国と金利政策を同調させる手段はありません。
来年はこれまで続けてきた異次元緩和から、
どう「出口」を迎えるかとう最重要課題に、
政府も日銀もいよいよ直面しそうですが、
そういう状況で米国が方針を転換するのは、
日本市場にとっては悩みの種ともいえます。
前号メルマガ（第243号：12月16日）で書いた、
安倍政権の存続・延命の努力は良いとして、
株価浮揚の直接的な「玉」については、
今ひとつ見えてこないということあります。
すでに「下ブレ」している日本市場ですが、
相場のコンセンサスはまだまだ固まらず、
悪い方に流動化を続けているようです。
来年に向けて警戒すべき課題が、
また強く顕在化しつつあるといえますので、
今回のＦＯＭＣと米国当局の対話内容を踏まえ、
次号メルマガ（第244号：12月23日）のなかで、
今後の展望を分析する予定です。
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