実体経済と株式市場の「ギャップ」が示すもの。
昨日の日経平均は続落。
米国株の下落の流れを引き継ぎ、
日経平均も安く始まりました。
新型コロナの「第2波」への警戒や、
これに伴う実体経済の深刻な悪化、
また「米中対決」の再激化の懸念など、
幾多の不安材料が燻っているなか、
特段、新たな上昇要因が出なければ、
上値はとりづらいのは確かです。
それでも大引けにかけては、
ずいぶんと切り返していますが、
ここで高値トライに失敗すれば、
市場参加者の空気も変化して、
「戻り局面」が停止しかねないだけに、
今日以降の値動きには要注意といえます。
世界的にも同じことが指摘されますが、
過剰流動性に伴う現象である株高が、
実体経済の現状と大きく乖離しており、
説明しづらい状況が続いているのは、
前号メルマガ(第316号:5月14日)で、
例の指標をもとに確認した通りです。
「パンデミック」になった後の、
「最初の衝撃」はかわしましたが、
その中身の多くは「先送り」であり、
根本原因には程遠いこともまた、
繰り返し指摘されるところです。
そんななか実体経済と株式市場に、
大きな「ギャップ」が生じたことが、
やがてどう「修正」されていくのか、
実際の経済状況の推移を見ながら、
冷静に考える必要はありましょう。
また、日本も米国も国内の政治状況が、
またきな臭くなってきていますので、
政治日程上の混乱懸念なども含めて、
次号メルマガ(第317号:5月17日)で、
今後の展望を詳細に分析する予定です。
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