世界の景気循環と安倍政権の大勝負。
昨日の日経平均は反落。
やはり「イベント通過」による、
「安心感での上昇」は長続きせず、
日経平均は22500円で頭打ちとなり、
戻り売りに押される格好になりました。
米国株は依然として高値にありますが、
米国の国内政界が迷走する可能性と、
対外政策がさらに硬化する恐れとで、
ここからさらに上値をとっていくかどうか、
懐疑的な見方が広がっているところです。
前号メルマガ(第238号:11月11日)で述べた通り、
来年にかけ何事もなく平穏にいったとしても、
景気の循環サイクルはいずれ必ず回りますし、
それに対抗する「玉」があるのかどうかも、
米国市場の今後を方向付ける要素であり、
そうしたことも意識されて来そうです。
米国で発生する政治・経済の変動は、
中国への姿勢にも即時に反映されますし、
中国以外の他の主要国の全てにとっても、
死活的に重要な要素でありますので、
中間選挙の後のゴタゴタのなかで、
トランプ政権がどう動いていくのかは、
引き続き強い注意が必要といえます。
一方、日本の安倍政権は、
今、まさにこの瞬間に全精力を傾けて、
来年にかけて政権と株価を浮揚するために、
内政・外交の双方で勝負をかけています。
詳細は前号メルマガで書きましたので、
ここではあまり繰り返しませんが、
今週以降、「外交戦」で歴史的な成果を求め、
総理と主要閣僚が世界を飛び回りますし、
総理不在の国会ではこれまた歴史的な法案が、
ほとんど火だるまになりながら審議中です。
どれも抜群の株高効果がある「玉」ですが、
「外交戦」の成果は必ずしも保証されておらず、
国会対策では「逆風」が吹き始めています。
世界の政治・経済が不穏さを増すなかで、
のるかそるかの大勝負に勝てるかどうか、
安倍政権の踏ん張りどころといえますし、
それが日経平均の未来に直結することも、
投資家は理解しておきたいところです。
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