世界経済の「逆風」。安倍政権の努力と「決断」。
（午前1時の更新です）
先週末に相場は暗転。
金曜の朝一番に飛び込んできた、
トランプ政権のメキシコへの制裁関税という、
米国政府内や産業界をも大混乱させた悪材料が、
日経平均を直撃することとなりました。
お祭り騒ぎだったトランプ大統領の訪日で、
日本に向けられる米国の矛先が鈍ったと、
市場参加者が安心しかけたところに、
脈絡もなく飛び込んだこのニュースに、
日経平均にも冷や水が浴びせられています。
また、中国は米国の一連の措置に対抗して、
さらなる報復関税の発動してしまいました。
米国がまた「仮想敵」とも「同盟国」とも、
「貿易戦争」をエスカレートしたことは、
前号メルマガ（第266号：6月2日）で詳述した通り、
日経平均に大きな下落圧力をかけるものです。
前号メルマガではこれに加えて、
この夏以降も燻る世界各地の危機について、
詳しくその背景を分析しているところですが、
世界経済の先行きは明るいとはいえず、
日経平均に「逆風」が吹く恐れがあることは、
今度は意識しておくべきかと思われます。
もっとも、前号メルマガでも申し上げた通り、
この6月は安倍政権による「外交戦」と、
総理に「決断」にかかる「大玉」で、
この「逆風」の悪影響を最小限にとどめ、
株価を維持することが期待されますが、
外交も内政も「駆け引き」で進むものであり、
決してまだ「結論ありき」ではありません。
この難局を安倍政権がどうしのぎ切り、
未来に希望をつなぐことができるのか。
6月の総理の努力と「決断」によって、
日経平均は大きく左右されましょうから、
今月も正確な情報収集・分析が不可欠です。
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