海外の不安と日本の「玉」と。
昨日の日経平均は大きく反発。
前日の下げ分を全て巻き返して、
2万9千円ラインを回復しており、
再び上値をとる勢い強まりました。
外部環境に不安が台頭しており、
先行き不透明な海外市場を嫌って、
日本市場に資金が流れたことも、
昨日の反発劇の一要因のようです。
日本政府が準備している「玉」に、
強烈なインパクトがあることは、
前号メルマガ(第472号:5月7日)で、
詳しく点検している通りであり、
米欧及び新興国が不安に陥る中、
こうしたことがクローズアップされ、
日本市場が上昇に転じるというのは、
ひとつの僥倖であるともいえます。
もっとも。
日本経済の長期的な見通しに、
明るい光が射すのだとしても、
短期的な株価の変動はまた、
別の要因に左右され得ます。
海外で台頭する不安について、
前号でも詳しく点検しましたが、
米欧や新興国、そして日本で、
金融システムが不安定化し、
当局も救済能力を失うならば、
株だけが高値を維持するのは、
極めて困難になるはずです。
情勢は刻一刻と変化しており、
油断は禁物の状況ですので、
何かの決定機を逃さないよう、
引き続きの注意が必要な局面です。
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