「9月相場」も材料が満載。
先週の日経平均は「23000円の攻防」。
一時的に23000円に到達した後、
跳ね返されることを繰り返しました。
金曜はやや大きく下げそうでしたが、
中国市場の回復などが「追い風」となり、
前日比プラスまで回復してきたことは、
今日から始まる「9月相場」の初動に、
ひとつの明るい材料であるといえます。
前号メルマガ（第228号：9月2日）で述べた通り、
「三選」をほぼ確実にしつつある安倍総理は、
国内政策の「玉」としてかなり威力のあるものを、
この夏の間に準備しているところですので、
内外の相場環境が波風が穏やかであるならば、
日経平均がこんな株価位置にいるのはヘンです。
難所である「23000円の攻防」ですが、
うまく23000円ラインを固めたならば、
投資家の心理がガラリと変わる可能性はあり、
「9月相場」で上昇する潜在力は確かにあります。
ただし。
「9月相場」は不確定要素が満載であることもまた、
前号メルマガで申し上げた通りです。
「貿易戦争」は北米ですらかなり熾烈であり、
合意がまとまったとしてもその後の相場環境が、
日本経済にとって有利とは決して言い切れません。
とりわけ米中間の「貿易戦争」は経済面から、
「次の次元」に移行していく可能性すらあり、
そんなに簡単に融和に向かう話ではありません。
トランプ氏の「ツイッター砲」がいつ発射され、
世界市場が混乱することが常に警戒されますが、
その他にも欧州、中東、東アジアのそれぞれに、
経済・軍事面のリスクが燻り続けており、
とにかく「9月相場」は材料が満載です。
日経平均がその潜在力のとおりに上昇できるか、
なんとも気を抜けない秋になりそうです。
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