日経平均、攻防の「次の焦点」。
昨日の日経平均は続落。
前夜の米国市場などが少し持ち直したため、
寄り付き直後こそ高く始まったものの、
前場のうちには下げに転じてしまい、
下値を模索する動きとなりました。
もっとも、為替相場が比較的、落ち着いており、
上海市場が持ち直したことなどもあって、
引けにかけてはだいぶ戻しています。
前日の終値だった21800円前後を意識するように、
上に行って下に行ってを繰り返したわけですが、
前号メルマガ(第219号:7月1日)に書いた、
本来の「居心地のいい水準」に照らしてみれば、
この「株価位置」での攻防が何を意味するかは、
よく理解できるのではないでしょうか。
7月初旬に訪れる「貿易戦争」の節目や、
7月中旬にかけての国内政局の「綱渡り」が、
相場参加者のコンセンサスに影響を与えており、
この水準での攻防に収斂しているといえます。
先週まで意識された22000円ラインを割られ、
次の攻防ラインに移りつつあるといえますが、
内外の悪材料に揺さぶられての下落である以上、
さらなる下値模索が続く可能性も、
逆に再上昇のきっかけを掴むのも、
内外の情勢変化を受けてのものになりそうです。
前号メルマガでも詳しい日程観を述べましたが、
今後とも7月のカレンダーを睨んだ上で、
相場シナリオを考え続ける必要があります。
良い材料が出るか悪い材料になるかともかくとして、
海外要因と国内政局のどちらについても、
週末までには少し透明度を増しそうですので、
次号メルマガ(第220号:7月8日)のなかで、
最新情報を踏まえて分析して参りたいと思います。
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