「熱い夏」の前に乗り越えるべきもの。
昨日の日経平均は107.38円の上昇。
内外で吹いてきた幾多の「追い風」を背景に、
終日にわたって上昇が続きました。
前号メルマガでお示しした試算に基づけば、
安くも高くもない位置までまだありますので、
特段の悪材料も出ないのに売りを仕掛けるのは、
かなりリスクのある段階にあるといえます。
もっとも、安倍政権の「反転攻勢」は続いていますが、
「茨の道」であることにも変わりはありません。
昨日の衆参予算委で疑惑を払拭できたとは言い難く、
むしろ、総理の答弁には齟齬が増えています。
今国会の残り会期は1ヶ月ほどになりましたが、
通常の感覚なら重要法案の成立はかなり窮屈です。
やはり、疑惑追及の時間を多く与えないために、
前号メルマガで書いた「仕掛け」が機能することが、
政権の存続と延命、そして株価にも望ましいところです。
北朝鮮との「拉致問題」も米国との「貿易交渉」も、
決してラクな交渉ではないのは間違いありませんから、
総理の手腕だけでなく「運」も必要な局面です。
とりわけ対米関係の厄介さというのは、
そろそろまたクローズアップされてきそうですので、
次号メルマガ(第213号:5月20日)で分析します。
また、朝鮮半島で戦争の危機が遠ざかるのと裏腹に、
中東の火の手は「次の危機」を予感させるものです。
こうした状況での上昇がどこまで続くかのか、
引き続き緊張感をもってウォッチする必要があります。
安くもなく高くもなくといった株価位置を超え、
市場全体が熱気を帯びて「熱い夏」を迎えるには、
乗り越えるべき障害はまだいくつもありますので、
そうしたことも次号メルマガで分析する予定です。
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