「熱い夏」か、「嵐の夏」か。
（午前0時の更新です）
昨日の日経平均も続落。
米国が仕掛ける「貿易戦争」に、
世界中の市場が怯えています。
為替がわりと大きく円高に振れており、
これも日経平均を引き下げています。
トランプ大統領は就任以来、良くも悪くも、
「有言実行」の姿勢を維持していますし、
今回は中国も欧州も態度を硬化させ、
対話と妥協の機運がみえてきていません。
「貿易戦争」あるいは「貿易大戦」が、
このまま長期化するようであれば、
日経平均に「熱い夏」を期待するのは困難です。
また、安倍政権の足下もやや心配です。
昨日の参院予算委の集中審議のほうは、
なんとかかんとか切り抜けたといえそうですが、
「大幅延長」と集中審議、QTの開催をめぐって、
「与党内」でも「与野党間」でも齟齬が目立ち、
今日の参議院の法案審議がやや不穏な情勢です。
前号メルマガ（第218号：6月24日）で分析した通り、
国会の「大幅延長」で審議日程が増えたわけでもなく、
7月22日の会期末あたりは波乱含みとなっており、
「まさか」の危険も囁かれるところです。
永田町関係者は6月、7月のカレンダーを睨みつつ、
胃が痛い思いで日程シナリオを考えていますが、
国会で政権側に波乱が起きるということは、
日経平均の波乱要因になるということです。
「熱い夏」のつもりが、「嵐の夏」となり、
秋に向けての相場の空気が一変しかねませんので、
引き続き要注意の神経戦が続きそうな雰囲気です。
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