安倍総理の「豪運」と日経平均の未来。
先週末の日経平均は22700円台まで上昇し、
ようやくに2月初旬の大暴落前の株価を回復。
単純に「株価位置」という観点でみても、
「本来あるべき水準」にきちんとおさまり、
危機的な下げ局面から脱した形になっています。
前号メルマガ（第212号：5月13日）で述べた通り、
内外の情勢ともGW連休の前後で様変わりし、
市場にも安倍政権にも「追い風」が吹いています。
安倍政権による「反転攻勢」への努力もあり、
また、内外の情勢が自然と良好化するという、
「豪運」としか言いようのない事柄もあります。
国内政治、とりわけ野党側の変化には、
ほとんどのメディアがまだ気づいてませんが、
前号メルマガに書いた「異変」をふまえれば、
自民党全体に新たな希望が兆す可能性もあります。
安倍政権が存続し、また、自民党が政権を維持し、
一定の方向性で「玉」を出し続けるということは、
当面の日経平均にとってはプラスですので、
あれほどの危機と不祥事にもかかわらず、
奇跡のように株価も値を戻してきたといえます。
もっとも。
相場全体が熱気を帯びたものになるには、
まだまだ障害が残っていますし、
GW連休の前後に発生した新しい事象が、
再び相場の「重石」として上昇を阻害し、
時に急落の要因となりかねないところです。
原油価格の動きにがナーバスになっていますが、
中東だけでなく南米でも突発的事態が懸念され、
これらは日本政府のコントロールの範疇外にあります。
また、与野党双方からの安倍総理への追及が、
ずいぶんと低調になっているのは事実ですが、
逃げようのない齟齬が存在することも否定できず、
今日の予算委集中審議あたりでミスが出れば、
再び政権は立ち往生し窮地に陥りかねません。
前号メルマガに書いた国会運営の「仕掛け」が、
確実に機能するのを見極めるまでは、
今国会の残り会期も枕を高くしては眠れません。
いずれにせよ刻々と変化する内外の情勢が、
今後の日経平均の値動きに直結していきますので、
今週も集中力を切らすことなく、
情報の収集、分析に全力を尽くしたいところです。
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