来週以降の「正念場」。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は大幅続落。
やはり「3月相場」は「荒れ模様」です。
とにかく、米国株の下落が止まりません。
2月のような形の「衝撃」にはならなかったものの、
やはりパウエル議長が「タカ派」に転じたのは、
米国市場の空気を決定的に変えています。
米国の貿易政策等での「不透明」さも相まって、
世界市場にも影響を与えています。
もっとも、「荒れ模様」はわかっていたこととして、
焦点は再上昇が可能かどうかです。
日本国内も空気が変わりつつあります。
海外からの下落圧力があったとしても、
安倍政権に「反転攻勢」する力が残っているなら、
再上昇の機運はどこかで芽吹くはずですが、
一昨日まで考えられていた「反転攻勢」のプランが、
動き出す前に出鼻を挫かれた格好なのは痛いです。
加えて、日銀の金融政策の方向性についても、
「不透明」さが払拭されないでいますが、
黒田総裁らの発言に歯切れが悪いなか、
「ステルス・テーパリング」についての観測が、
また広がりつつあることも痛い話といえます。
米国の「長期金利」がそれほど急伸しないなか、
日銀の「出口」についての憶測が広がるのは、
やはり「円高」の圧力を強めてしまいます。
相場環境に「不安」要素が台頭するなか、
市場コンセンサスは再び「溶解」に向かってしまい、
一昨日までの「抵抗線」が機能しなくなっており、
「3月相場」はやはり「荒れ模様」になっています。
一昨日の下げはまだ希望のある下げでしたが、
昨日の下落は質的に少し違うものといえ、
日経平均は「正念場」を迎えた状況といえます。
日米の金融政策の動向がどうなるかとともに、
この「正念場」に立たされた安倍政権が、
どんな「反転攻勢」が可能かが焦点ですが、
現時点ではこれといった展望が開けていません。
無論、例の「働き方改革」をめぐる大チョンボに関して、
政権が早期の事態収拾に動いたのは、
今後の日程観を考えると賢明だったといえます。
実際、あのまま強行突破を図っていたならば、
年央あたりに政権は確実に行き詰まり、
瓦解の可能性すらあったところです。
さりとて今回のような「白旗」の揚げ方は、
政局面でかなりの「火種」を残していますから、
今後のダメージ・コントロールに失敗すれば、
秋に向けて大変、怖いことになりかねません。
そろそろ朝鮮半島情勢も気になるところです。
来週以降に連続する一連の重要日程のなかで、
日経平均が「3月相場」の難局を乗り越えて、
再上昇の機運を掴むシナリオがあるかどうか、
次号メルマガ(第202号:3月4日)で分析します。
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