「政治リスク」と「地政学リスク」と「年末相場」。
日経平均は昨日も続落。
やはり、為替のほうにちっとも戻る気配がなく、
円高傾向で推移している状況では、
ふわりと上昇するのは困難といえます。
もっとも、それでも下落幅は大きくなく、
日銀ETFの出動などへの「期待」もあって、
時に切り返す動きもみられました。
内外の環境が穏やかであるならば、
日本市場自体は再上昇に転じる「底力」を、
依然として保持していると思われます。
しかしながら。
円高が進行していることに加えて、
昨夜は米国でまた「不安」が台頭しました。
税制改革案の年内の成立をめぐって、
議会両院の調整がなんとかなりそうだと、
市場関係者も安心しかけていたところに、
有力共和党議員が造反の動きを示したことで、
米国市場に「冷や水」が浴びせられたようになり、
良好な経済指標が出ているにもかかわらず、
米国株がじわりと下落に転じています。
「造反」を起こす共和党上院議員というのは、
トランプ大統領への感情的な遺恨も多々あり、
なかなか一筋縄ではいかないものがあります。
このタイミングで米国の「政治リスク」が再燃し、
米国市場にも「年末波乱」が示唆されるのは、
日経平均にとっては痛い話です。
来週から「地政学リスク」も重要な局面に入り、
これまでとは次元の違う駆け引きが予想されます。
実際、今週あたり「年内最高値の再更新」にむけて、
ワンチャンスくらいあったと「期待」されており、
事実、週の前半はそうした動きをしていましたが、
小さな「冷や水」が続いて頭打になったまま、
「年末相場」へと突入しつつあるのが気がかりです。
次号メルマガ(第191号:12月17日)では、
「政治リスク」や「地政学リスク」など、
刻々と動きつつある相場環境の新材料を盛り込み、
「年末波乱」の要因を再度検証します。
「掉尾の一振」か「年末波乱」かという点で、
来週は相当に重要な展開となりそうです。
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