「コロナバブル」と「第2波リスク、政治リスク、地政学リスク」
（午前1時の更新です）
昨日の日経平均は小幅に反落。
朝方の下げを前場のうちに押し返し、
一時的にプラス圏で推移するなど、
特に崩れる様子は見られないもの、
上値をとっていく力強さもなく、
方向感のない「様子見」となりました。
先週後半からの「横這い」の継続です。
確かに当局の「玉」の威力は絶大で、
人類史上、最大最強の株高政策が、
今まさに実施されているところであり、
売り方にとっては大いに脅威ですので、
「コロナバブル」が延命していますが、
しかし上値から上値を期待するのは、
客観的な情勢が悪すぎるのも事実です。
新型コロナの状況は好転しておらず、
「第1波」がまだ拡大しているうちに、
ロックダウンを解除した地域で、
新たな感染拡大の兆しが出ています。
こういうすっきりしない状況のなかで、
今後の「第2波リスク」に備えるわけで、
経済活動が十分に回復していくとは、
とても思えないものがあるとされます。
また、日米中の「政治リスク」や、
朝鮮半島の「地政学リスク」など、
通常の状況でも相場を攪乱して、
株価を崩落させかねない火種が、
次第にその火勢を強めています。
当局の株価吊り上げの「玉」と、
客観情勢が悪化する懸念の双方が、
併存しているという状況において、
株価は高値圏で推移している様子を、
前号メルマガ（第322号：6月21日）で、
詳しく分析しているところですが、
いずれこのバランスが崩れる瞬間が、
遠からずやってくるのは確実です。
何がどうなれば株価がどう動くのか、
しっかり「頭の体操」をしておいて、
今後の情勢変化に備えたいところです。
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