たった一日で世界の風景が変わりました。
(午前0時の更新です)
たった一日で世界の風景が変わりました。
「政界は一寸先が闇」といいますが、
政治の世界に決まったシナリオなど一切ありません。
たった一夜で英国民の多くが、
「なぜEUを離脱したのか」と後悔したそうですが、
もう、時計の針は戻りません。もはや「後の祭り」。
私達は、先週の木曜までとは違う世界にいます。
第1次世界大戦も、第2次世界大戦も、
誰が何をどう間違えたのか誰もわからないうちに、
いくつものボタンの掛け違いが続いた挙句、
あれよあれよという間に大惨事になりました。
当時より、世界は緊密になり、問題は複雑化しています。
エリートよりも大衆(マス)が力を持ち、
合理性よりも感情が物事を動かす時代です。
ブレグジットをみて日本人の多くも呆然としましたが、
ここ数年間の日本でも、
民主党政権が誕生したり、
第3極と橋下ブームが起こったり、
また、安倍政権に高い支持が集まったりと、
その「良し悪し」はともかくとして、
合理性より感情的要素が強く働く政治的事象が続いています。
私はいつも「無党派層」の動向を気にかけています。
実際、橋下氏の言った「ふわっとした民意」の正体である、
3000万とも4000万ともいわれるこの「無党派層」こそが、
今の日本の本当の「主権者」です。
この層は時に合理性より感情的要素に支配されますが、
何かをきっかけにこの層が一方向に動き出した時、
誰が何をどう間違えたのかわからないうちに、
この国が思わぬ方向に突っ走る可能性は常にあります。
一夜明けて国民の多くが後悔する決断をすることは、
日本でも、いつか起き得ると肝に銘じるべきでしょう。
同じことは、アメリカでも中国でも欧州でも言えます。
もはや、「トランプ大統領」は絵空事ではありません。
習主席も10億人の「ふわっとした民意」を無視できません。
また、理知的で寛大なドイツがいつ豹変するかもわかりません。
もはや、私達は、先週の木曜までとは違う世界にいます。
私達が生きているのは、そういう時代なのです。
さて。
ブレグジットの衝撃波で世界が震撼しましたが、
前号メルマガ(第114号:6月26日発行)に書いたように、
それが何を意味し、このあと何が起きるのかは、
これから、だんだんとわかってくることです。
そういえば、先週の金曜日のブレグジット・ショックで、
本当の意味で「一発破滅」した投資家も多いとか。
私は、繰り返し「最後の最後までわからない」と、
警告してきたこともあり、読者の皆様は難を免れたようですが、
「何があるかわからない」状況はしばらく続きます。
今週からしばらく激しく乱高下する局面で「欲」をかき、
不用意に相場に乗り出すと大けがをしかねないこともまた、
その理由とともに、前号メルマガに詳しく書きました。
読者の皆様方におかれましては、
くれぐれも「欲」と「恐怖」に滅ぼされませんよう。
「100年に一度」の危機であったリーマンショックを、
さらに上回る衝撃が発生してしまったわけですから、
この先、どうなるかを正確に予測できる人など、
地球上に誰ひとりいるはずがありません。
私達が生きているのは、そういう時代なのです。
では、私達はどう生き残り、富を築き上げ、
それを次世代まで継承することができるのか。
それこそが、私がメルマガを発行している、
主要な課題のひとつです。
危機の時代であり、先が見えない世の中だからこそ、
富を築くために、私が考える「唯一の方法」を、
次号メルマガ(第115号:7月3日発行)に書きたいと思います。
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