(午前1時の更新です)

昨日の日経平均もまた小幅に続伸。

奇襲成功の「解散効果」が継続していることと、

米国の追加利上げ示唆による「円安効果」で、

一時、20500円に近接することとなりました。

しかし、上昇はそこで頭打ち。

引けにかけてずるずると値を消してしまい、

終わってみれば37円の小幅高です。

日経平均の上値余地はまだまだありますし、

現時点において政権側の選挙戦略は、

思った通りにはまりつつあります。

伝えれている「解散の大義」が事実なら、

それなりの「景気浮揚」効果も期待できます。

また、円安が再加速しているのも、

日経平均にとっての大きな支援材料です。

こうした事情に鑑みれば「20500円のカベ」は、

決して超えられないことはないと考えられます。

また、短期的な株価の上昇見通しの話ではなく、

もっと大きな「希望」も灯りつつあります。

無視できないリスクを抱え込む恐れはあるものの、

今回、安倍政権が「賭け」に出た政策転換は、

日本の大きな「未来の希望」をもたらし、

私達に明るい未来像をもたらす可能性はあります。

そうしたことを織り込んでの株価上昇ならば、

意外に足腰の強い上昇局面になるかもしれません。

ただし。

ちょっと気になるのは「地政学リスク」です。

株式市場は楽観ムードに湧いていますが、

東アジア、欧州、そして中東では、

先頃からのそれぞれの「地政学リスク」が、

同時進行でまだ燻り続けています。

無論、「危機」の「同時進行」は偶然ではなく、

誰かが意図的かつ戦略的に進めるからなのですが、

いくつか「おや?」と思う情報も入っており、

永田町や霞ヶ関をピリピリさせてもいます。

市場では9月9日前後の緊迫感が去り、

投資家がリスク・オンに傾いている一方で、

安全保障の「プロ」達の目はむしろ、

9月9日前後よりも危機感を増しているようです。

前号メルマガ(第178号:9月17日)において、

北朝鮮の動きにどうも気がかりな点が残ると、

私が書いていたのもそれが理由だったのですが、

「腰砕け」となって覇権国から降りた米国の対応が、

相手を増長させたのは逆効果だったかもしれません。

ただでさえ日経平均は急上昇した後です。

「不意打ち」で「地政学リスク」が「破裂」したら、

市場はまた大混乱になりかねませんので、

次号メルマガ(第179号:9月24日)のなかで、

気になる点を具体的に述べさせていただきます。

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