経済政策は大きく転換へ。
（午前0時半の更新です）
昨日の日経平均は小幅に続伸。
解散の「奇襲効果」は継続しています。
さすがにあれだけの暴騰の後ですから、
いったん利確の売りも出るでしょうが、
それを吸収する強さもあります。
ＦＯＭＣへの追加利上げ「期待」もあって、
さらに円安が進んだという追い風も吹き、
20300円ラインをクリアして引けました。
現時点で与党側に有利な材料が多く、
野党側の選挙準備は迷走中です。
与党が恐れる「大技」はあるのですが、
ちょっと方向違いの動きになっています。
「火事は最初の1分、選挙は最後の1分」
ですから最後の最後まで油断はできませんが、
現時点で与党の人々は笑いがこみ上げています。
日経平均にもこれは反映されているようで、
「安倍政権が存続するであろう」ということが、
「安心」材料として相場に底堅さを与えています。
もっとも。
昨日も少し触れたことではありますが、
「解散の大義」が伝えられる通りならば、
安倍政権の経済政策というのは、
5年前の第2次政権の発足当初と比べて、
まるで違ったものになります。
そもそも「増税分の使途変更」というのは、
民進党の前原代表が言い出したことです。
（前原氏も政策ブレーンの「受け売り」ですが）
アベノミクスへのアンチテーゼとして出たものを、
安倍総理がほぼそのまま採用するというのですから、
すでに永田町や霞ヶ関ではハレーションが起きつつあり、
「選挙後」の政局の行方が思いやられます。
仮に「景気浮揚」の効果があるとしても、
無視できない「リスク」があることも事実で、
不意を突かれた「あの組織」はやはり、
最後の最後での巻き返しを考えているようです。
順当に安倍政権側が勝利をおさめ、
長期政権を全する見通しとみられていますが、
「波乱要因」の種も蒔かれていますので、
次号メルマガ（第179号：9月24日）で掘り下げます。
ただし、どんなに「リスク」があり、
「波乱要因」の破壊力が大きそうだからといって、
「やっぱり解散をやーめた」と言える段階は、
もうとうの昔に過ぎてしまっていますが。
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