北朝鮮クライシスは「本番」。

日経平均は週明けから大きく下げました。

もっともパニックといえるほどの下げではなく、

19500円近辺では「様子見」の動きもありました。

米朝両国のこれまでの駆け引きから考えて、

「最後の最後は衝突が回避される」と、

楽観的に考えている投資家も多いのでしょう。

しかし、たとえ衝突が回避されるにせよ、

北朝鮮側の挑発を明らかに度を越えています。

日経平均はただでさえ荒れやすい週ですから、

依然として「不測の事態」に注意すべきでしょう。

状況が好転する兆しはまだありません。

足元の相場の動きが気になるところですが、

今回の「危機」を契機として世界がどう変わり、

日本にどんな未来がやってくるかも気がかりです。

北朝鮮は日曜日の「水爆」実験に続いて、

またもやICBMの発射を準備中ともいい、

「レッドライン」を大幅に超えたところで、

超がつくほど危険な挑発を続けています。

さすがに中国も激怒していると伝えられ、

米国は「軍事行動」を否定しなくなりました。

双方が軍事力で相手を恫喝するという現状では、

「一触即発」や「衝突前夜」の状況というより、

もはや「軍事衝突」が始まりつつあるといえます。

残念ながら日本もその「当事国」であり、

北朝鮮の核兵器の「標的」に名指しされています。

早朝にJアラートで起こされたからといって、

政府に文句を言う段階ではないように思えます。

もはやここまで来てしまった以上、

「玉虫色」でしゃんしゃんと解決されることは、

あまり考えられない状況になっていますが、

米国が軍事攻撃に出てその覇権を維持しても、

北朝鮮が目的を達して米国が引っ込む展開でも、

どちらにしても日本にとっては大きな試練です。

前者は当然ながらとても困る話ですが、

後者になっても「苦難の時代」が到来します。

前号メルマガ(第176号:9月3日)で触れましたが、

やがてくる「苦難の時代」に備えて、

永田町や霞ヶ関ではタカ派もハト派も関係なく、

真剣な議論を余儀なくされています。

いったいどんな未来がやってくるのか、

直近の永田町の議論を踏まえて、

次号メルマガ(第177号:9月10日)で分析します。

長期的な投資戦略も人生設計も、

こうしたことを勘案しておくべきと考えます。

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