「12月相場」と「Xデー」。
昨日の日経平均は続伸。
昨日朝は北朝鮮情勢という「不安」もあって、
一時、大きく下げた後、停滞と膠着が続きました。
しかし、北朝鮮問題の主戦場はまだ安保理であり、
米国が各国に新たな要求を出していることで、
「即時の軍事衝突」の危険性を下げました。
一方で上昇圧力は本格化してきました。
株価が下がると日銀のETF買いが「期待」されますし、
それ以上に、米国からの「追い風」はやはり強力です。
ようやく為替が円安に振れてきたことに加えて、
金融セクターなどへの買いが広がってきており、
日経平均は引けにかけてするすると上昇しました。
北朝鮮が余計なことさえしなければ、
もっと勢いよく上昇してしかるべきでしたが、
日経平均の「先高感」はきちんと意識されており、
ようやく「調整」は終了しつつあるようです。
メルマガで算定する「居心地のいい水準」に照らせば、
日経平均はひとまず「ど真ん中」に戻すだけでも、
これよりもっともっと上にいてしかるべきところです。
さて、今日から「12月相場」。
当面は「先高感」と「不安」の綱引きかと思われます。
というより、11月のメルマガでも申し上げた通り、
「先高感」を反映して日経平均が戻していく際に、
海外からの「不安」が「重石」として作用して、
再上昇を遅くしていく可能性があり、
「不安」が「危機」になって破裂すれば、
日経平均にも「冷や水」が浴びせらると思われます。
12月はいくつか重要日程があります。
北朝鮮もさることながら、
米国の経済政策、軍事政策に振り回され、
日経平均は上下にダイナミックに動く可能性があります。
また、米国の対北朝鮮戦略についても、
相当に気になる動きが伝えられており、
具体的な「Xデー」を日本政府も意識しているところです。
次号メルマガ(第189号:12月3日)ではこれらをふまえ、
「12月相場」のシナリオについて分析する予定です。
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