(午前0時半の更新です)

先週末の日経平均はナイトで再び2万円割れ。

米国株はちっとも上がらなくなっている一方、

ドル円が110円台間近まで迫っているという、

日経平均にとっては痛いコンビネーションが、

海外、特に米国から押し寄せてきています。

ただ、「2万円ライン」を割ったなら、

また日銀が盛大に買い支えてくるだろうと、

タカをくくる投資家も多いと聞きます。

しかし、それは安倍総理と黒田総裁という、

極めて特異な関係性を前提とした話であり、

前号メルマガ(第170号:7月23日)で述べたように、

「安倍内閣退陣」の後もこれまでと同様かは、

現時点ではなんともいえないところです。

さて。

前号メルマガで詳しくその内幕を書きましたが、

安倍政権は昨日、今日、明日と3日連続で、

極めて厄介で大きな「試練」に晒されます。

いずれもひとつ対処を間違えば、

「安倍降ろし」につながりかねず、

下手をすれば「突然死」のリスクすらあるものです。

来週、8月3日の内閣改造に絡めて「玉」を出し、

政権浮揚の「挽回策」を講じたいところですが、

今週、この「試練」を越せなかったらアウト。

安倍政権としては胸突き八丁です。

今週の「試練」のうち最初のもの、

すなわち昨日の仙台市長選は政権側の完敗でした。

前号メルマガでいかにこれが衝撃的なことか、

相当に詳しく解説したところではありますが、

ちょっと前まで官邸がノーマークだった選挙は、

まさに「最悪のシナリオ」をそのまま演じて、

政権に痛撃を与える結果となっています。

大変なのはこれからです。

前号で書いたように先週の後半あたりから、

「安倍総理で勝てるのか」という「不安」が、

与党議員の中で急速に広がりつつあります。

ひとつ対処を間違えば重大局面になりそうですが、

よりによってそんなタイミングで今日、明日と、

衆参両院の予算委員会で総理が答弁に立ちます。

疑惑の中身と総理の健康状況を勘案すれば、

極めて重大な「試練」であるのは間違いありません。

総理と官邸がこれらの「試練」を越えない限り、

8月3日の内閣改造もそれに絡む「玉」も、

最初から意味を失いかねません。

「話はそれから」なのです。

そんなわけで永田町はいよいよ風雲急を告げ、

緊張して週明けからの日程に臨むところです。

これが日経平均に重大な影響を与えるのは、

もはや言うまでもないことであることは、

前号メルマガを読まれた方は同意なさるはずです。

「夏の政局」はいきなりヤマ場を迎えています。

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