(午前0時の更新です)

日経平均も「歴史的な下げ」となりました。

一時、1600円超の大暴落です。

投資家の心理状況はまさに「パニック」となり、

まるで「落ちるナイフ」のような急降下ぶり。

「安値下限」付近に達しても下げ止まらず、

一時的に21000円寸前にまで迫りました。

世界同時株安の「発信源」である米国でも、

当局がほとんど傍観者的に振る舞い、

機動的で友好的な対応策をなんらも出しませんし、

日本政府も閣僚がちょこっと懸念を口にする以外は、

本気でなんとかしようという姿はありません。

下げるべくして下げた一日だったといえましょう。

機械トレードが自動的に判断して、

勝手に売りが膨らんでいった側面もありますが、

各国市場と比べても日本の下げは断トツです。

昨年秋から続いた日経平均の上昇局面は、

これで「強制終了」となったといえます。

もっとも、「悲観一色」の日本市場でしたが、

冷静にみてみると、まだ「救い」はあります。

相場コンセンサスは溶解しつつあるとはいえ、

引けからナイトにかけて「安値下限」に寄せています。

21000円近くでは「さすがに下げ過ぎ」と考え、

勇敢に買い向かった投資家も多かったようですが、

これは日本企業の「稼ぐ力」への「期待」が、

まだ完全に消えたわけではないことを示します。

また、株価の滅茶苦茶な下げと比べて、

為替相場は比較的、落ち着いた動きをしており、

長期金利の動揺も懸念されたほどではありません。

なにぶんにも「米国頼み」ではありますが、

日本市場で「為替」や「金利」が動揺せず、

「安値下限」付近をキープできるようであれば、

世界市場全体が当面のショックから脱して、

いずれ米国市場から反転上昇が始まれば、

日経平均が新しい上昇波動に乗る可能性はあります。

ただ、その前にもうひとヤマ、ふたヤマあり、

さらなる「攪乱」がなされる可能性があることも、

前号メルマガ(第198号:2月4日)で申し上げています。

まずは当面のショックがおさまるのを待ち、

また来週の「超重要イベント」も踏まえながら、

次号メルマガ(第199号:2月11日)のなかで、

再上昇のシナリオとその限界を探っていく予定です。

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