「ふわりと軽くなる」瞬間はあるか。
先週の日経平均は年初来高値を更新した後、
おっかなびっくりの調整モードとなりました。
もっとも、2万円ラインは堅くキープされており、
チャートの形だけを見れば上に行きそうにみえます。
先週末のイタリアの銀行破綻の影響などは、
現在のところあまり聞こえてきません。
前号メルマガ(第166号:6月25日)で書きましたが、
都議選に大きな番狂わせがなく、
各地の「政治リスク」や「地政学リスク」が、
「中だるみ」や「小休止」の状態であるなら、
しかるべき時期に日経平均はふわりと軽くなり、
「熱い夏」を迎える可能性があると思われます。
5月、6月と日経平均が膠着状態にあった頃、
私のメルマガで繰り返し触れてきた、
「PER14倍あたりで買い」を試すという戦略は、
正解だったと言ってよいかと思いますが、
しかしここまでどこまで上昇するかは、
内外の政治的、地政学的情勢の如何によって、
かなり制限を受けるため悩ましいところです。
日米の「政治リスク」も各地の「地政学リスク」も、
いずれも歴史の教科書に乗りかねない超ド級のもので、
ひとたび破裂すればこのところの上昇機運など、
簡単に吹き飛ばしかねない威力を持っています。
2015年の夏のはじめの頃のように、
内外に現在のような「不安」材料がなく、
能天気に高値異常値を目指した頃とは違います。
アベノミクスの成果なのか各企業の努力なのか、
2015年当時より日本企業の「稼ぐ力」は向上し、
上値余地は各段に上昇しているところですが、
内外に横たわる「不安」の数も量も桁違いです。
当面は、そうした内外の「不安」要因の重しと、
日経平均の潜在力との攻防になりそうです。
今週末にはもう7月を迎えるわけですが、
都議選が終われば「夏の政局」はより熾烈になります。
「安倍政権は盤石」とみる人は永田町では急減中です。
北朝鮮情勢はいよいよ何らかの結論が出そうですし、
中東情勢はむしろシャレにならない方向に進んでいます。
「7月の攻防」は非常におもしろく、また、スリリングです。
この夏もまた、相場から目が離せませんね。
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