「次の波乱」はあるか。
日経平均の「調整」は継続中。
先週、2万2千円を割ったところから反発し、
金曜日には22757.40円まで上昇しましたが、
その後、週末要因もあって売りが広がり、
22319.22円と400円以上も下落しました。
先物主導での荒い値動きが継続しています。
ひとつ「良い材料」といえるのは、
日本企業の「稼ぐ力」が急伸中であること。
内外とも諸事多難な年末となりそうですが、
株価の乱高下とは関係のないところで、
日経平均の「基礎体力」は上昇中です。
「上値余地」もさらに拡大中であり、
いずれ波風が穏やかになれば、
再上昇に「期待」が持てるところです。
今週は北朝鮮情勢について、
トランプ大統領が何らかの態度を表明し、
相場の材料になる可能性が注目されます。
これまた「良い材料」といえそうなのは、
トランプ氏が友好的なメッセージを送り、
北朝鮮側にも態度軟化の兆候があることです。
最終的な「解決」はずいぶん先になるとして、
少なくとも「対話」が始まったならば、
日経平均にも「追い風」が吹くかもしれません。
しかしながら。
前号メルマガ(第187号:11月19日)にも書いた通り、
北朝鮮問題に関しては「対話」と「和平」は、
やはり、決して同一の概念ではありません。
また、東アジアで「危機」が燻るこの時期に、
中東のリスクも再燃中です。
国内政治が不安定になっているサウジは、
イランの脅威を喧伝してアラブ連盟を束ねて、
対外的に態度を先鋭化しています。
一応、双方の行動に抑制が効く東アジアと違い、
中東ではすでに戦火が上がり続けており、
何があってもおかしくない危険が続いています。
トランプ政権は国内の議会、特に上院対策で、
四苦八苦しているという米国内の事情もあります。
金や円がじわりと上昇しているのをみても、
市場全体が「次の波乱」を警戒していることが伺え、
そう手放しで楽観視できる状況でもありません。
このまま何事も発生しないようであれば、
そろそろ「日柄」的にもいい頃合いになりますが、
「次の波乱」が発生すれば「調整」が長引くか、
「調整」とは別の「下げ局面」に突入しかねず、
注意と警戒が必要になるかもしれません。
そんなわけで今週も内外の諸情勢から目が離せません。
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