「ふわりと上昇する」ための条件。
昨日の日経平均は小動きに終始。
前日比で36.42円上回って引けましたが、
力強い上昇機運が感じられたわけではなく、
方向感のなさが目立った展開でした。
日経平均は今、高くも安くもない株価位置です。
来年の日本経済、日本市場の見通しには、
随所に明るさがみえてきていますから、
売りを試すのもリスクがあります。
一方、北朝鮮情勢はまだまだ緊迫中です。
前号メルマガ(第192号:12月24日)で書いたように、
トランプ政権がやらかした「自業自得」で、
米軍はユーラシア大陸の西側(中東、欧州)に、
気配りと目配りが必要になったこともあり、
東アジアでは「ひと呼吸」置く可能性が高いものの、
東アジアの緊張が緩和する何らの兆しもありません。
中国、ロシア、日本は「有事」を念頭に置いて、
国境や海岸線への警戒を強めていますし、
北朝鮮は再びミサイル発射を強く示唆した上に、
水面下の「サイバー戦争」や各種の「工作」は、
すでにもう始まっているといえる状況です。
クリスマスが終わった今、どんな形で、
いつ「万一」が発生するかわからないのに、
日経平均を買うのもやはりリスクがあります。
先週から続く方向感のない「閑散相場」は、
市場参加者が関心を失ったためというよりは、
やはり「期待」と「不安」が交錯した結果、
上にも下にも「次の一手」が読みづらいため、
ギリギリのところで均衡した姿といえましょう。
「掉尾の一振」に「期待」したいですが、
思い切った上昇劇を演じるためには、
もうひとつ、ふたつ、材料が欲しいところです。
前号メルマガでその根拠を記しましたが、
来年の日経平均には今の株価位置よりも、
だいぶ上にいく「潜在力」があると思われます。
しかし、「ふわりと上昇する」には、
それなりの条件が揃う必要がありますので、
次号メルマガ(第193号:12月31日)のなかで、
その条件や上昇の時期を分析する予定です。
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