アベノミクスに「成功」の可能性?
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は反発。
「不安」材料は全く消えていませんが、
今日や明日にどうなるようなものでもなく、
円高、金高も一段落したという追い風もあって、
日経平均を売り込む動きは観測されません。
前号メルマガ(第161号:5月21日)で書いたように、
何事もなければ日経平均はこの位置にいるはずはなく、
そうしたこともじわりと意識されているようです。
それから。
前号メルマガで書いたアベノミクス「修正」の話は、
米国のバーナンキ前FRB議長からも援護射撃があり、
「もしかしたら・・・」という「期待」もまた、
じわりと広がりつつあるといえます。
総理の「改憲スケジュール」を考慮する限り、
株価を高値に誘導しておくことに越したことはなく、
そのためには相当に強力な「玉」が必要ですが、
「第2の矢」以外はやり尽くした感があるのも事実です。
ならば当然、やるべきことは決まってきそうですが、
実際に「第2の矢」を「射直す」ようであれば、
景気、経済、そして株価に与える影響というのは、
かなり強力なものになる可能性があることは、
前号メルマガで詳しく書いたところです。
実際、これをやるだけで少なくとも一時的には、
アベノミクスが「成功」する可能性がありますが、
「改憲」だけを考えれば一時的でも「成功」すれば十分。
さて。安倍政権は決断するのでしょうか。
もちろん、「副作用」あるいは「ハレーション」は、
ハンパないものが予想されることも、
前号メルマガに書いた通りです。
「将来のリスクが大きすぎる」ということは、
日本における財政出動の「常識」ですが、
安倍政権が警戒するのは将来のこともさることながら、
今、この瞬間に足元に押し寄せる巨大な抵抗劇です。
どの国でもそうした多かれ少なかれ、
財政問題は「政策」論というよりは、
即座に「政局」に直結する厄介な重大事ですが、
ずいぶんとアキレス腱が痛んでいる安倍政権が、
リスクのある決断をすることへの「不安」もまた、
やがて相場を動かす材料になるかもしれません。
このあたりの最新事情を、最終盤の国会情勢等を交えて、
次号メルマガ(第162号:5月28日)でまた触れます。
無論、アベノミクスに「成功」の可能性があるとしても、
海外要因が過度に悪化したら株価は押さえつけられます。
良好な相場環境は株高の必須条件ですから、
そのあたりもまた次号メルマガで。
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