昨日の日経平均は続伸。

「危機」が長期化し中だるみしていること、

米国市場が再び好調となっていること、

米国の6月利上げの観測で円高がストップしたこと、

また、日本国内の「改憲スケジュール」に連動して、

安倍政権の「玉」が「期待」できることなどの理由で、

今、日経平均を売るのはちょっとリスキーです。

無論、米国と朝鮮半島の「危機」は無視できず、

株価の上昇はまだ小幅に止まっていますが、

そうした「不安」な要因さえ払拭されていれば、

日経平均は2万円を再突破して不思議ではなく、

「危機」に乗じて売るのは要注意の局面です。

さて。

国会はいよいよ最終盤。

日程的にはわりとクリティカルな局面です。

官邸はちょっと前まで「会期の大幅延長」という選択肢を、

野党の政権追及に対する抑止力のひとつにしていましたが、

前号メルマガ(第162号:5月21日)に書いた事情で、

会期の延長はむしろ野党を利する要素になってきています。

安倍政権としてはとうの昔に逃げ切ったはずの案件で、

政権の主張を覆す証拠が足元から次々と噴出しており、

国会での扱い方を間違えれば重大局面になりかねません。

現在、展開中の最終盤の「日程闘争」では、

なるべく会期延長の幅を大きくしたい野党に対して、

政府・与党は昨日、ちょっとした譲歩をして、

早期の閉会を図ったという「噂」があります。

また、官邸側が「絶対にダメ」と言っていた条件を、

与党側があっさり譲歩したという「噂」もあって、

永田町の人々は「おや?」と思っています。

この夏、株式市場に「熱い夏」が訪れるためには、

安倍政権が「包囲網」をうまく脱して、

アベノミクスの「成功」に道を拓く必要がありますが、

そのためには政府・与党が一枚岩である必要があります。

そうした観点から考えれば6月の政局話は要注意ですので、

次号メルマガ(第162号:5月28日)に詳しく書きます。

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