今週、2つめの「まさか」の種。
前号メルマガ(第157号:4月23日)に書いたように、
今週、3つの「まさか」が警戒されていましたが、
フランスの大統領選がなんとか順当な結果に落ち着き、
1つめの「まさか」は発生しないで済みました。
おかげで日経平均も急回復です。
とはいえ、ひやりとする結果でした。
1位と2位の差が2.7ポイント、
1位と4位の差が4.4ポイントというのは、
選挙実務をやってきた私達としては、
しびれるようなきわどい選挙だったといえます。
残り1~2日にマクロン候補にもう少し失点があり、
メランション候補の側に最後にあと一押しがあれば、
「まさか」は十分、起こり得たはずですので、
最終的な選挙結果をみて冷や汗が出たものです。
もっとも、5月7日の決選投票は事情が異なってきます。
いわば「ゲームのルール」が変わりますので、
第1回目の投票ほどはひやりとしないと思われますが、
「政治は一寸先が闇」ということもありますので、
警戒が必要と思われるような情勢になってきたら、
一応、連休中のメルマガで触れます。
(今年も私は連休中、働きます・・・)
さて。
今日は今週、2つ目の「まさか」が警戒されます。
前号、前前号メルマガで書いたように、
米軍から動くにはもう少し準備が必要ですし、
米軍の行動を制約する新しいファクターもあって、
半島情勢をめぐる緊張はだいぶ緩和されていますが、
問題はやはり金正恩氏の考えが読めないこと。
日米中の首脳間が激しく連絡を取り合うのをみる限り、
それなりの「対話のチャンネル」が存在しており、
北朝鮮側と「取引」の余地はあると思われますので、
やはり「即時開戦」の可能性は低いと思われますが、
多くの人が「こうなるだろう」と考える軍事戦略は、
通常、とられないことが「定石」でもありますので、
あまり、油断しないで情勢の推移をみたいと思います。
北朝鮮軍に「目立った動きはない」とのことですが、
ロシア軍も中国軍も国境付近に兵力を移動中であり、
南では日米の「合同艦隊」が展開中です。
朝鮮戦争終結後、最も緊張が高まっていることは、
やっぱり変わりがない状況ですし、
日経平均が急回復したとはいえ、
株価位置はようやくニュートラルの手前くらいで。
依然、市場参加者は警戒を解いていないといえます。
いずれにせよ、このまま「まさか」は発生せず、
当面の警戒が解消される方向に向かうのか、
それともやはり「まさか」が起こってしまい、
いよいよ「底」を目指す展開になるのかは、
「政治的な駆け引き」と「偶然の事象」に左右され、
投資家を翻弄することになりかねませんので、
いずれにせよ神経を使う一週間ではあります。
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