「まさか」が続いた1月の相場環境。
日経平均は依然として「高値圏」。
冒頭での波乱が警戒された通常国会は、
野党が勝手に自滅気味になったために、
これまで日程がすいすいと入っており、
補正予算と本予算の成立にも、
ある程度の希望がみえてきたことは、
前号メルマガ（第301号：1月26日）で、
詳しい裏事情とともに分析しました。
現時点で安倍政権が継続することは、
日経平均を支える材料となっており、
米国で進む「バブル化」とあいまって、
「高値圏」にとどめる要因といえます。
もっとも、野党のほうはともかくとして、
与党内で繰り広げられる駆け引きは、
より深刻に激化しているところですので、
今日から続く予算委員会の答弁ぶりが、
政局的にどう影響していくかは、
引き続き注意が必要だということも、
前号メルマガで具体的に分析しています。
それから。
中国で発生した新型の肺炎を、
封じ込められるかどうかに、
世界中が注目しているところです。
いくら毒性が弱いとはいっても、
最悪の形でパンデミックとなれば、
世界経済に与える悪影響は大ですし、
すでにこれまでの封鎖政策などで、
事実上の「経済災害」となっており、
景気と経済に暗い影が差しています。
前号メルマガで詳しく分析したように、
習近平政権の経済的、政治的な苦境は、
トランプ政権の「次の一手」次第で、
株価動向の決定的な要因になりかねず、
よくよく注意しておくべきかと思われます。
今年は年明け早々から「まさか」で始まり、
相場が上へ下にと揺さぶられましたが、
野党の自滅や武漢肺炎の変異と拡大など、
さらなる「まさか」が日替わりで続発し、
相場環境は刻一刻と驚くように変化します。
情勢の推移をよく把握し、分析し続け、
適宜適切な対処を心掛けたいものです。
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