安倍政権は「超強気」。
(午前1時の更新です)
昨日の日経平均は反発。
いまだに「やや弱気」といえる株価位置ながら、
一時はなんとか19000円台を回復しました。
日本企業の「稼ぐ力」は落ちてはいませんので、
為替が過度なスピードで円高に振れることなく、
政治状況が落ち着いていくようであれば、
もう少し高い位置にいておかしくはありませんが、
いかんせん、その政治状況が落ち着かないのですから、
日経平均の見立てもなんとも悩ましいところです。
さて。
政治状況は激しく動いています。
前号メルマガ(第154号:4月2日)で書いたように、
安倍政権の「超強気」ぶりが際立ってきています。
従来からの「永田町の常識」に照らしてみれば、
政権の足元は決して安泰といえる状況にはなく、
「アンチ安倍勢力」は色めき立っています。
しかし、官邸はひるむどころか「超強気」。
森友問題の処理でも共謀罪の審議日程でも、
「掟破り」といえる強硬策を繰り出しており、
「正面突破」の構えで押しまくっています。
(一応、「共謀罪」は前号メルマガの通り、
「民法の仕上げが先で、その次が共謀罪の審議」という、
「落とし所」が提示されたようですが)
公明党にせよ民進党にせよ、
「4月解散」や「衆都ダブル選」は困りますから、
ひるんだりたじろいだりする気持ちもわかりますが、
しかしブルドーザーのように押しまくる官邸の意向が、
次々と国会日程に乗っていくという現状は、
長く永田町をみてきた私達にはただただ不思議です。
ここ数ヶ月、日本政治の「力学」が明らかに変化し、
政権側は「異次元の権力闘争」を戦っていることが、
こうしたことからも見てとれるといえましょう。
確かに、権力闘争ならば「勝てば官軍」ですから、
安倍政権が4月の難局を勝ち抜けばいいのですが、
ここからいくつもの高いハードルが待っています。
森友問題がどう終息していくかも気がかりですが、
それ以上に「共謀罪」がどのように審議入りし、
野党がどういう形で官邸の挑戦に対処するかが、
今週の国内政治の大きな大きなテーマであり、
今後の政治状況を作用する重要日程のひとつです。
その他、海外要因については、
トランプ政権からの重大な発信が増えてきています。
世界経済に与えるインパクトはこちらの方が絶大であり、
場合によっては世界史的な影響があり得ます。
こちらは正真正銘(おそらく本人にも)予測不能であり、
気まぐれや駆け引きでどんなハプニングがあるか不明です。
これまでみるところトランプ氏もまた「超強気」であり、
拳を振り上げたからには何らかのことをすると思われます。
対外的な「やんちゃ坊主」ぶりはまだ健在です。
日本政府はなんにも慰安婦とされる像の問題が、
何ひとつ解決されていないにもかかわらず、
急遽、駐韓大使を帰任させることになりましたが、
これが今週末の「重要日程」と関係する動きならば、
冗談ではなく「まさか」が近いの可能性はあります。
このブログの基本コンセプトとして、
「刻々に変化する状況を、どう『予測』するかではなく、
刻々に変化する状況に、どう『対応』するかの勝負」
が相場の要諦であるとかねがね申し上げてきていますが、
日米ともに政権が「超強気」に勝負に出ている以上、
どういう状況にも「対処」できる反射神経が、
やはり非常に重要な局面であると思われます。
ともあれ政治状況が劇的に動いていますので、
次号メルマガ(第155号:4月9日)もまた、
盛りだくさんの内容になりそうです。
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