日米とも政治主導の緊迫局面。
昨日の日経平均は大幅安。
寄り付きで19000円台を下回って後、
一度も大台を回復することなく沈んでいきました。
これほど内外に不確定な要素がありますので、
だんだん弱気に傾くのも仕方ないといえます。
とくにこの週末の米国は読めません。
雇用統計の後、米中首脳会談と、
「予測不能」のファクターが控えていますし、
トランプ大統領の意図の如何を問う以前に、
地政学的な緊張感を示すニュースが続出しています。
NYダウもじわじわと下がっていますが、
好んでリスクをとりたい局面でないのは確かです。
日本の政界は激しい攻防が新たにスタート。
与野党の国対同士の「日程闘争」です。
「共謀罪」の審議入りをめぐって、
与党側から野党への提案が行われたようですが、
与党間、与党内でも根強い反対がある法案ですから、
あっさり野党が呑むとは思えません。
前号メルマガ（第154号：4月2日）のなかで、
かなり詳しく国会事情を書いておきましたが、
官邸の「想定」の通りにやろうとすれば、
国会の慣行やルールをだいぶ無視した形で、
だいぶ手荒にコトを進めるしかなくなります。
しかし、いくら高支持率を背景にしているからといって、
いきなり「全面衝突モード」で押し通すことが、
政局という観点でみて本当に良いことなのかどうか。
官邸側の強引さに与党間（自公）にきしみが生じ、
自民党内でもちょっと危険な動きが加速しています。
また、解散時期が後ろ倒しになるにつれ、
野党も「勝利のシナリオ」を描くことができますが、
野党が「安倍政権打倒」を仕掛けるひとつの前提には、
一連の安保・治安法制での強引さがあるわけであり、
与党内の多くが懸念するのもこれです。
国際情勢も永田町もだんだん緊迫してきましたので、
週末にかけての推移を見極めつつ、
次号メルマガ（第155号：4月9日）で私の見立てを述べます。
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