安倍総理の「外交戦」。

NYで米国のトランプ次期大統領と会談し、

リマでロシアのプーチン大統領と会談。

安倍総理の念願通り、本当に「戦後レジーム」が終わり、

まったくもって「新しい世界」に突入しつつあります。

そんな中の「外交戦」ですから、

一瞬たりとも気を抜くことができない難しい局面です。

前号メルマガ(第135号:11月20日)に書いたように、

トランプ氏率いる米国との関係強化については、

いくつもの良い感触を得たようです。

一方、「親友」プーチン氏との会談は、

最後の大詰め段階になってなお、両者に隔たりがあり、

あと一か月を切った状態でどうこれを埋めるのか、

安倍総理の手腕が試される局面です。

日米欧中露といった列強に強いリーダーがあらわれ、

強力な軍備で相手を牽制しつつ、

首脳間の駆け引きで物事を決めていくやり方は、

19世紀型の古いパワー・ポリティックスですが、

世界中がそうなってしまったのですから、

この「新しい世界」にふさわしい投資計画を練るしかありません。

強烈なリーダーがド派手に駆け引きをする2010年台末、

幾多の困難と試練が予想される2020年台、

そして世界と人類が別次元に進化しそうな2030年台と、

前号メルマガで書いたように私達の世代は、

人類史上、最大級の変化を迎えるかもしれず、

多くの人にとって怖い展開も予想されていますが、

この流れをうまく読み切り、難を避け、流れに乗れば、

子々孫々の繁栄が約束される可能性もあります。

さて。

日経平均は心理的節目である18000円ラインに達し、

そこで小さく行ったり来たりをしていますが、

トランプ氏の一挙手、プーチン氏の一投足などで、

暴騰も暴落もし得る状況であることは変わらず、

投資家には反射神経が求められます。

また、そろそろ年末年始に向けての「玉」が、

永田町や霞が関でも話題になる頃ですので、

日経平均には国内要因の上昇圧力も追加されますが、

それがうまくいくどうかも「外交戦」に左右されます。

日替わりで新しい材料が飛び出しますので、

十分に神経を張りつめておきたいところです。

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