米国の足元では、わりと怖い事態が進んでいます。
(午前0時の更新です)
ジャクソンホール演説ではっきりすると思いきや、
イエレン議長は、世界中の「期待」を裏切り、
結局、追加利上げについて語りませんでした。
無論、FRBは以前から追加利上げをしたいわけで、
「条件」さえ整えばいつでもやりたいのですが、
その「条件」を作り出すのがFRBでない以上、
「その時」が来るのを待つしかありません。
9月に追加利上げがあるかどうかは、
結局のところ「条件」次第というわけです。
先週末の米国市場では、
それでもわずかに利上げ観測が優勢となり、
米国株は下げ、為替は円安に振れていますが、
本当に利上げがあるかどうかは、
今週末の雇用統計をみるまでなんともいえません。
今週の日本市場は為替が本格的に動いてくれば、
海外勢の資金の入れ方も変わってくるでしょうが、
依然として為替が政策次第で決まることから、
売買のいずれにもリスクがあります。
ただ。
前号メルマガ(第123号:8月28日)に書いたように、
米国の足元ではわりと怖い事態が進んでおり、
イエレン議長らはそれゆえに焦っています。
米国市場の影響力は今なお世界最大ですし、
日本市場にも決定的な影響がありますので、
日経平均を注視する私達も要注意です。
欧州、中国、新興国等で進行中のことと、
米国の足元で進行中のことは、
それぞれ正反対の事象ではありますが、
しかし、密接に相互作用しています。
このメカニズムがわかっていないと、
指標や政策決定で発生する思わぬ動きに、
翻弄され、損する結果になりかねませんし、
これらの構造をよく頭に入れておけば、
どこの相場のどの時期がおいしいのかが、
おのずとわかるのではないでしょうか。
いずれにせよ、
9月2日の米国雇用統計などを勘案して、
9月中にFRBはなんらかの「決断」をします。
また、今、「総括的検証」の最中にある日銀も、
9月中にはなんらかの「決断」をするはずです。
日米両国が同時に、しかし別個に、
これだけ重要な「決断」をするというのは、
まあ、珍しいような気もしますが、
しかし、そういう奇妙な状況のもとで、
このとても奇妙な相場は動いています。
妙な憶測や思惑に振り回されて、
バカを見ないようにしたいものです。
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