日経平均は力強く上昇中。

前号メルマガ(第82号:11月15日発行)で「照準に入った」と書きましたが、

月曜日の安値19252.04円を起点としたこのたびの上昇局面は、

先週の急落前の高値をとらえ、「次の節目」を狙う勢いです。

フランス同時テロをめぐる国際情勢はめまぐるしく展開しており、

「瓢箪から駒」のように「欧米露の結束」という「成果物」をもたらしました。

すでにISを猛爆中のロシアが、フランスを「同盟国」と表現し、

NATO軍とロシア軍が共同作戦をする可能性があるというのですから、

国際政治というのは、いつの時代も不思議なものです。

「政界は一寸先が闇」ですが、国際情勢は常に「複雑怪奇」。

第2次世界大戦をめぐる経緯を振り返ってみても、

「宿敵」だったはずのナチスドイツとソ連が不可侵条約で手を組んだり、

戦端が開かれるや「宿敵」だった米国がソ連を全力で支援したりと、

まったくもって「複雑怪奇」の様相を呈したため、

国際情勢にうとい日本政府は翻弄され、国策を根本から誤りました。

ISという「人造モンスター」については「陰謀論」も多々ありますが、

米国、欧州、ロシア、中国、そして日本という全ての主要国が、

今後、「当事者」となる形で複雑なゲームを展開する可能性があります。

それゆえ、日本政府も難しい選択を迫られる局面が来そうですが、

かつて平沼首相が「欧州情勢は複雑怪奇」と内閣を投げ出したように、

安倍内閣(もしくは、その後継内閣)を直撃する政局のネタになるかどうか、

今後の推移をよくみていく必要があります。

ともあれ、フランス同時テロによる相場への影響は、

最小限のショックにとどまった後、むしろ「国際協調」のムードで、

「追い風」と言ってよいような状況になりつつあります。

外部要因が落ち着いた上で、国内要因の「期待」は根強いですので、

陽線を連続して上昇する日経平均を阻む要因は現時点で観測されません。

今日も窓を開けて高く始まりそうですので、

さすがにそろそろ陰線が出てきてもいい頃ではありますが、

私としてはまだ、静かに推移を見守る局面です。

いずれにせよ、前号メルマガに書いたとおり粛々と淡々とやります。

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