火曜日の日経平均は大幅安を切り返す展開。

NY市場の下落を受けて寄り付きこそ19400円台でしたが、

引けにかけて力強く切り返してきました。

これで、「堅調推移」の上昇基調を維持。

日経先物ナイトは一時、19780円まで急上昇しましたので、

今日以降の相場展開ではこの数字が意識されてきます。

高値まで駆け上がって、小さく調整。

その後また高値まで駆け上がって、小さく調整。

そして、突然に大失速して、大きく調整。

・・・というのが「高値異常値」の上限に差し掛かった際の、

だいたいいつものパターンです。

SQを週末に控え、19750円や20000円という数字がターゲットとして、

だんだん市場関係者の間で意識されてくる頃かと思いますが、

米国市場は「年内利上げ」の見通しが支配的となって頭打ち。

中国市場は「全治5年の重症」でアク出し、膿出しの最中。

そんななか、日本株だけが上へ上へと持ち上げられているわけです。

今日はSQ週の中日である「魔の水曜日」ですので、

また、どんな波乱があるかわかりませんが、

私としては、そろそろ「いい頃」に差し掛かりつつあると感じています。

基本は前号メルマガに書いた線ですが、相場の急変をよく睨み、

適宜・適切に対処したいと思います(物理的に可能な限り)。

さて。

国会では閉会中審査が行われています。

昨日は衆院予算委、今日は参院予算委。

昨日は一部しか審議を見る時間がありませんでしたので、

予算委全部の攻防は、いただいたメモで確認したのですが、

第3次安倍改造内閣の新閣僚達はお世辞にも出来がいいとは言えず、

答弁をみる限り、足元をすくわれてもおかしくはない内容です。

しかし、非常に幸いなことに「逆風」が吹くどことか、

むしろ、「追い風」、あるいは「神風」が吹きつつあります。

野党がてんでダメなのです。

民主、維新(存続派)、共産の3党は各党てんでんバラバラで、

各党それぞれの質疑時間を俯瞰しても戦略性がなく、場当たり的。

「打倒安倍政権」と言いながら、どうやって安倍内閣を追い込むか、

全体を見通してプランを立てる軍師や策士もおらず、

野党国対で集まっての緻密な協議もなされていないことは、

質問内容をみただけですぐにわかります。

共産党だけは意気軒昂ですが、民主も維新(存続派)も浮き足立ち、

すっかり、政府・与党に「横綱相撲」をとらせています。

脇の甘い閣僚も多く、政権を追い込むネタはいくらでもあるのに、

この程度の追及しかできないのは、質問技術以前にやる気の問題です。

9月の安保法制の「強行採決」で安倍政権に存続危機もあり得ましたが、

その後、野党はそれを上回る「歴史的なダメさ加減」を発揮しています。

前号メルマガ(第81号:11月8日発行)では、最近の永田町の空気として、

「安倍でも勝てる」という安堵感が広がりつつあると指摘しましたが、

一時、「死に体」と思われた安倍内閣が力を回復して、

「もうひと勝負」をかけるかもしれないとの噂が台頭しています。

政界の「空気」、あるいは「風」を兆しの段階からとらえていき、

それを相場観や相場分析に織り込むのが私のメルマガの目的です。

胸を反り返らせる与党議員、青い顔でうつむきがちの野党議員と接触し、

来年起こり得るサプライズの「逆転シナリオ」について、

次号メルマガ(第82号:11月15日発行)で分析させていただきます。

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