(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は非常に小さく反落。

急騰の後は調整するのが自然ですし、

為替が円高に振れる逆風もあって、

当然に下がると思われ、安く始まった昨日ですが、

しかし、一時はプラス圏に浮上しています。

2日間で500円超の急騰の後の6円安というのは、

むしろ、日経平均の強さを示したともいえます。

来週の米国FOMCあたりはひとつの焦点でしょうが、

円高、金高の逆風が吹いているなかでも、

日経平均は2万円ラインを堅持することができれば、

「次の上昇波動」にも「期待」が持てるだけに、

特に今週、株価位置が守られるかどうかは重要です。

さて、「熱い夏」は来るかどうか。

国内政治も今週はひとつのヤマ場です。

実質的な会期最終週となる来週は、

例の「共謀罪(テロ等準備罪)」の採決も予想され、

内閣不信任や問責の連発などで派手になりそうですが、

しかし、今国会の「締め括り方」がほぼ決まるのは、

今週、与野党双方がどういう手を打つかによります。

「共謀罪」の主戦場は参院の法務委員会ですが、

野党側の戦術次第で審議を1日か2日は遅らせて、

小幅の会期延長を勝ち取ることは可能でしょうが、

しかしそれをやったところで意味の薄い話です。

根本的なところで政局を転換させるには、

前号メルマガ(第163号:6月4日)に書いたように、

決定的な場面で総理を立ち往生させるべきです。

逆にいうと残りの会期でそれをやられてしまうと、

支持率が低落気味の総理はキツいともいえます。

昨日の決算委員会は絶好機のひとつでしたが、

野党は不可思議な質疑者と質問内容を並べてしまい、

むしろ総理の「逃げ切り」をアシストした格好です。

だんだん「逃げ切り」モードになっていますが、

しかし、下手すれば一発で政権が崩壊する「爆弾」を、

政権が抱えているだけに最後まで油断できません。

前号メルマガで詳しく書いたように、残りの会期内で、

総理が国会で追及されるのは、あってもたぶん一回だけ。

政権側がこれをうまくかわすことができれば、

「熱い夏」の国内条件がひとつ整うだけに、

投資家としてはよく注意して見守りたいところです。

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