先週の日経平均は再び18000円割れ。

買い材料は多くはありませんが、

日銀による買い支え努力など、

政府の防衛意図は明らかであり、

市場の方にも理解されています。

何を守ろうとしているのかも、

かなり明瞭に理解されています。

ただ、東京をはじめ大都市圏で、

感染者数が増えていることを受け、

「緊急事態宣言」を発出しないと、

政治的にももたなくなりそうです。

もっとも、政権は「宣言」をしても、

経済への打撃を最小限化することを、

先週を通じて試みてきたことは、

前号メルマガ(第311号:4月5日)で、

詳しく申し上げたところです。

北半球の他の先進国においては、

感染速度に鈍化の兆しもみえており、

ギリギリのところでしのぎ切れば、

ある程度の経済活動を維持しつつ、

この危機を乗り切れるだろうという、

日本政府の「皮算用」がありますが、

実際にマーケットが示す反応は、

その時になってみなければわからず、

政府も市場も戦々恐々といえます。

いよいよ大きな決断が近づき、

相場環境が激変するのかどうか、

この4月の大きな分水嶺です。

思わぬ方向に動き出すようなら、

適宜適切な対処が即座に必要ですので、

気を引き締めて臨みたいところです。

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