当初、考えられていた「反転攻勢」のシナリオは、

日米首脳会談まで国会の攻防をしのぎ切れば、

後は得意の外交戦で空気を変えることができ、

政権の存続と延命を模索できるというものでした。

確かに日米首脳会談で「成果」はありました。

拉致問題で米国に協力を確約させたことで、

近いうちの「日朝」首脳会談に希望が灯り、

安倍政権には存続への期待が芽生えたといえます。

しかし、日米首脳会談が「成功」とは言い難いのは、

会談後の日経平均の動きをみても明らかです。

一応、本来あるべき水準に近接したはいいものの、

日本側が貿易問題について大きな譲歩を迫られ、

「二国間協議」に引きずり込まれてしまったことで、

株価の上昇ムードに水を差される展開となっています。

今後、厳しい要求が突き付けられるのは必至です。

今のところ為替が円安気味に推移しているのは、

ひとつの安心材料といってよいですが、

今後、本格的な「黒字減らし」が求められれば、

日経平均にも大きな影響が出る可能性が高く、

株価誘導で支持率を上昇させてきた安倍政権は、

また、さらに苦しい政権運営を迫られます。

国内政局のほうは空気が変わるどころか、

政権にはさらなる打撃が加えられており、

国会はすでに先週から完全停止の状況です。

通常の国会対策では野党側と交渉をして、

お互いの要求を少しづつ取り引きすることで、

国会審議をなんとか前進させるものですが、

今、野党側の要求をひとつふたつ飲めば、

政権が吹き飛ぶところまで追い込まれています。

前号メルマガ(第209号:4月22日)で書きましたが、

こうした内外の逆風が与党内に大きな影響を与え、

それぞれの勢力が具体的に動き出していることが、

政権側の焦りを強くさせているところです。

今日からGW連休前の最後の週が始まりますが、

国会の攻防は非常に激しいものになりそうです。

米国との二国間協議の行方も気がかりな上に、

ここで国会対策を誤り、世論がさらに反発すれば、

GW中か直後くらいにかなり重大な事態が、

政権を直撃する恐れはありますので要注意です。

これは日経平均にも重大な影響を与える材料です。

今、連休の楽しい計画を考えるような雰囲気は、

少なくとも永田町のどこをみてもありません。

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