「トランプ流」に振り回される世界。
昨日の日経平均は暴落。
トランプ政権の「関税」発動を受け、
株式市場も「ショック安」の商状となり、
1000円の幅での下落が発生しました。
カナダ・メキシコへの「関税」は、
標的となった二国だけでなく、
米国経済にも打撃を与えますし、
中国への追加での「関税」発動は、
「貿易戦争」の激化を予感させて、
世界経済への影響も大きいことは、
前号メルマガ（第563号：2月2日）で、
分析しているところであります。
ただ、昨夜のトランプ政権は一転して、
メキシコとカナダに対する発動を、
30日間ほど延期することに合意して、
交渉の行方に期待を抱かせています。
脅しの手段として「関税」を使い、
交渉の目的を達しようというのは、
いかにも「トランプ流」であります。
昨日の大きな下落の衝撃などは、
いくぶん緩和されるとみられており、
一定程度の株価の回復なども、
見込まれるところでありますが、
交渉の見通しはよくわからず、
また今後も何がかあるたびに、
「関税」を使っての脅しをかけ、
市場を攪乱する傾向があるのは、
頭の痛い問題だといえましょう。
欧州に対する新たな「関税」や、
中国へのさらなる「関税」など、
警戒される要素は他にも多くあり、
市場参加者の心理に影を落とす中、
「2月相場」は展開していきます。
いずれにせよトランプ政権をはじめ、
政治と政策に振り回される展開が、
今後も継続しそうでありますので、
そのつもりで臨む必要があります。
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