欧米の「信用不安」と今後の株価展望。
昨日の日経平均は小さく反発。
しかし反発したとはいっても、
前日比でわずか7.44円の上昇です。
大きな下落の後の反発としては、
いかにも弱い印象を受けます。
当局の動きが機敏だとはいえ、
米国の銀行破綻劇の連鎖が、
本当に心配ないのかどうか、
まだ判断する材料に乏しく、
下げ止まりを確認しようにも、
その根拠がない状況であります。
そうしたところ昨夜は欧州で、
クレディスイスの危機が再発し、
信用不安がさらに拡大しました。
こちらも当局が機敏に動き、
対応に走るようでありますが、
対処策として十分なものか、
他の機関への波及がないかは、
現時点で判断はできません。
一方、金融機関の一連の危機は、
当局による「引き締め」姿勢を、
緩和させる影響があることも、
可能性として指摘されますし、
それ自体は株高要因ですが、
ここで「引き締め」を緩めれば、
経済全体にどんな影響が出るか、
あらかじめ考える必要もあります。
金融機関の体力が弱ってしまい、
信用不安が広がるといったことは、
決して想定外ではありませんが、
このタイミングで噴出したことで、
どんなインパクトが生じるのかを、
考えておくべきでありますので、
次号メルマガ(第465号:3月19日)で、
今後に想定されるシナリオについて、
諸要因を点検し、分析する予定です。
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