ここから先のリスク要因と日経平均の「底」。
昨日の日経平均は小幅に続落。
大きく下落した直後にしては、
反発の機運なども特にみられず、
米国CPIの発表などを警戒して、
方向感なく推移した一日でした。
もっとも、米国FRBのなかにも、
極端な「引き締め」の加速を、
諫めようとする動きもあることが、
市場参加者には好感されており、
急激に下げが加速する展開は、
昨夜は避けられてはいます。
また、ロシア政府の発表として、
「核攻撃」にやや慎重な姿勢が、
現時点で示されていることも、
ひとつの安心材料といえます。
しかしながら、米欧の「利上げ」も、
英国で燻る金融危機、債務危機も、
またウクライナでの戦争の推移も、
いずれも次の展開が読めずにおり、
不意に悪い方向に走り出すことは、
可能性としてあり得るところです。
また、「円安」に対処するために、
日本政府・日銀の「次の一手」も、
火種になるシナリオがあるのは、
前号メルマガ(第442号:10月9日)で、
詳しく点検している通りであります。
これらへの警戒が解けない限り、
日経平均が盛り返すのではなく、
その逆に向かう恐れもあるわけで、
その場合に「底」がどこになるのかは、
あらかじめ考えておく必要があるため、
次号メルマガ(第443号:10月17日)で、
一連のリスク要因をあらためて点検します。
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