FOMCを通過でひと安心。世界の相場が「落ち着き」ました。

アジア市場も急騰。特に大きく上昇したのが日経平均です。

昨日は一時的に、19500円ラインを超えましたから、

早速、「年末には2万円突破」という勇ましい声も聞こえてきました。

無論、私が算出する「居心地のいい水準」に照らしてみても、

2万円は到達してもおかしくない株価位置ですので、

市場参加者の「期待」が集まれば十分にあり得るとは思います。

しかし、焦点はその「期待」が集まるかどうか、です。

端的に言えば、ここから先、誰が何に「期待」をし、

誰が買うのかが問題なわけで、

それらが、今後の値動きを考える材料になるかと思います。

短期的な値動きを形成するメインプレーヤーとしては、

・公的資金

・外資

・個人投資家

が挙げられるはずですが、それぞれに「意図」と「思惑」があります。

ひとつひとつを丁寧に分析していくと、

年末相場に向けて、読者の皆様それぞれの戦略が立つと思います。

このあたりは次号メルマガ(第87号:12月20日発行)で分析します。

ただ。

世界の市場は今、総じてFOMCの決定を好感していますが、

一昨日までとは違うステージに突入したことをひしひしと感じます。

米国経済は強く、日本政府にはまだ「玉」も「弾」もありますが、

世界的なマネーの動きはすでに変化しつつあります。

(昨夜のNY市場は大きく反落してしまいました)

イエレン議長は市場全体がドカンと動揺しないよう、

マイルドにマイルドに手綱を締めにかかっていますが、

結局のところ、過熱した相場を冷やそうとしているわけです。

景気と経済にはサイクルがあります。

投資家たるもの、そのことだけは肝に銘じておきたいもの。

思わぬ致命傷をこうむったり、大きなチャンスをつかんだりと、

古今東西、投資家の運命の分かれ道はその見立てにあると、

私は考えております。

これもまた、次号メルマガに書きます。

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