「9月相場」は何を注意すべきなのか。
昨日の日経平均は反落。
もっとも下落幅は大きくはなく、
結局2万8千円の大台を守るなど、
底堅い印象も見受けられました。
岸田政権が「経済重視」の方向で、
コロナ対策を大きく修正するなど、
日本経済の先行きに一定の期待を、
持たせようとしていることなども、
底堅さの背景にはあるようです。
もっとも、国内の「玉」について、
ある程度の評価がされたとしても、
世界的な「物価上昇」への懸念や、
米国等の「引き締め」加速の観測は、
明かに金融市場を動揺させています。
「利上げ」をめぐる憶測のために、
米国株はまだまだ下落が止まらず、
長期金利にも再上昇の兆しがあり、
これが本日以降の日経平均にも、
下落圧力となってきそうです。
またウクライナにおける戦争では、
戦局が新たに大きく展開しており、
今後の影響が懸念されてきますし、
台湾海峡やペルシャ湾においても、
俄かに緊張が高まりつつあります。
物価、景気、金利、為替などを睨む、
金融政策の今後の方向性に加え、
危険な「地政学リスク」の存在なども、
「9月相場」を動かす要因ですので、
次号メルマガ(第437号:9月4日)で、
それらを整理して株価の展望を分析します。
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