新しい権力構図と「11月相場」の課題。
先週の日経平均は大きく上昇。
衆院選の効果が週を通じて継続し、
日経平均は高値で推移しています。
大きく株価は急騰していますが、
期待先行で過熱したわけではなく、
企業の「稼ぐ力」が伸びているのを、
そのまま反映したともいえますので、
一過性の上昇であるとはいえません。
また、政界の様相は一変しています。
与党の勝利は確定していたものの、
議席は大きく減少する予測があり、
岸田総理の政権運営にあたって、
大きな困難をもたらすことが、
投票日まで懸念されていましたが、
ギリギリまで競っていた接戦区を、
わずか数千票で30以上制した結果、
与党側が想定外に議席を獲得して、
岸田政権は選挙に「勝利」しました。
この選挙が岸田政権の権力基盤に、
劇的な影響をもたらした様子を、
前号メルマガ（第394号：11月7日）で、
詳しく述べているところですが、
岸田総理にとって「頭痛の種」が、
いくつも消えたり後退したりと、
想定外の波及効果もあったため、
政権の運営は安定しています。
もっとも、この新しい構造で、
新たな権力抗争の火種が残り、
新たなドラマが始まったことも、
前号メルマガに記していますが、
いずれにせよ当面の課題を払拭し、
岸田政権は本格的に始動します。
今週は特別国会が開かれますが、
内閣と両院の構成を確定して閉じ、
来月の臨時国会の開催に向けて、
岸田政権は「玉」を練っていきます。
どのような「玉」が出てくるか、
その中身に注目が集まりますし、
期待も高まるのも事実でありますが、
前号メルマガでも指摘しているように、
来月に向けてはまた新たな課題もあり、
期待が懸念を超えるかどうかの点も、
今後、注目すべきポイントといえます。
いずれにせよ新しいドラマの開始です。
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