大破綻時代の資産戦略
昨日の日経平均は続落。
NY市場の下落を受けて、一時15225.11円まで下げましたが、
後場では15389.89円まで回復し、下値が相当に固いことを印象付けました。
しかし、本日もNY市場の下落を受けてのスタートになります。
まだ、15500円トライの形ですが、NY市場が下げる限り高値更新は難しく、
したがって、私が待っている15000円台後半での個人の買いの広がりは遠のきました。
先週金曜日の値動きをみて、早ければ今週末にエントリー・チャンスが来るとしてましたが、
月曜、火曜の状況をみる限り、かなり怪しくなっています。
本日はオプションSQ週の中日ですので、何らかの波乱があるかもしれません。
十分な高値圏、安値圏(異常値)にあるときは、荒れる相場にチャンスがありますが、
現在のように「ど真ん中」で膠着している状況では、上にも下にも手がけづらいです。
「難しい」と思ったら「待つ」のが一番。
逸る気持ちもわかりますが、
「焦らない、慌てない、飽きない」を心がけ、
「諦めない」で絶好機をじっと待つ「太公望」の戦略こそが、株式投資で成功するコツだと思います。
この先、何が起きるかわかりません。
ワールドカップでブラジルが7点もとられて敗退するような「まさか」が、
定期的に起きるのが株式相場というものです。
おそらく、「待つ」といってもそんなに長い期間ではないはずで、
遠からず発生する「まさか」で相場が大きく動いて大騒動になるそのさなかに、
時折、ちらり、ほらりと「安心、安全、堅実」なエントリー・チャンスが出現します。
私たち「太公望」は、そのチャンスを確実に掴むことに徹したいと思います。
ところで。
以前、メルマガ読者の方から、
「時鳥さんは日本の財政破綻についてどう考えますか?」
という趣旨のご質問をいただきました。
実はこれは、私にとっての最大の関心事のひとつです。
ひとたび財政破綻をすれば、文字通り世の中がひっくり返ります。
しかしそれゆえに、賢く先を読んできた人にとっては、ぽーんと上の階層に飛び上がるチャンスです。
明治の財閥も、戦後の大富豪も、ロシアの超大金持ちも、
経済機構が根底からひっくり返る大変動をうまく立ち回って永続する富を掴みました。
大多数の日本人にとって財政破たんは地獄をもたらしますが、
クレバーな人間にとっては、生涯に一度、あるかないかのチャンスなのです。
私はずいぶん以前に、ある場所で、ある人々(この問題の当事者です)と一緒に、
日本の財政破綻シミュレーション作業に参加したことがあります。
機密プロジェクトですので、それがどんなものかはここでは明かせませんが、
いわゆる「破綻本」を書いている著者の方々では見れない資料も、
そのプロジェクトではふんだんに使用しました。
そして、当時出た結論は、早ければ2015年には破綻不可避になるというものでした。
その後の消費増税やアベノミクスなどでXディはだいぶ延びたはずですが、
破綻をもたらす本質的な原因にはほとんど変化はない以上、
どんなに遅くとも、あと10年以内には「その日」が来るでしょう。
もちろん、ごくわずかながら破綻回避のシナリオはありますが、
そのためには、よほどの抜本的な改革を行う必要があり、
確かに政府もそのための努力はしているのですが、おそらく間に合わないと思います。
実際、その後の財政問題は、当時のシミュレーションどおりに推移しています。
「消費税25%」、「年金支給は75歳から」、「女性の労働力活用」など、
最近飛び出してきたアイデアはすべて、「財政破綻を遅らせるには何をすべきか」という観点から、
当時のシミュレーションでアイデア出しをしたものですが、ここにきてみんな出てきました。
私は日本の財政破たんはかなり高い確率でやってくると考えています。
それゆえ、私の資産形成は、
「いつか必ず財政破綻し、現金および大部分の証券等は紙くずになる」
という前提のもと、
「デフォルト時に資産を防衛し、大逆転で大富豪になる」
ための仕掛けづくりを、10年かけて行う戦略になっています。
もちろん、私の読者の方のご興味は、株式投資にあると承知はしておりますが、
5年、10年と一生懸命頑張って稼いだ資産が、突然、紙くず同然になるのではあんまりです。
政界も夏休みモードに入っており、
こういうことがじっくり書けるのは今しかありませんので、
今週末のメルマガ(12号:7月13日発行)から何回かにわけて、
「夏季特集・大破綻時代の資産戦略」をご紹介することにしました。
私の戦略は、日本が破綻しなくても、順調に富が増えていきます。
しかし、日本破綻となれば、大富豪に飛び上がるはずです。
株式投資で着実に利益を積み上げていけば、複利の力でやがて巨富を掴めます。
ところが、その富を、永続する利益を生み出す仕掛けとして、
生涯にわたり維持するのは、非常に難しいことなのです。
実際、ほとんどの相場師の末路は哀れです。
とりわけ、戦争や政変、国家破綻など「富のパラダイム」が変わる時には、
先述したように一般の人々は地獄を味わうだけでなく、多くの資産家が財産を失って路頭に迷います。
たっぷり貯め込んだ現金や株券が紙くずになる例は、古今東西いくらでもあるのです。
しかし、ある「仕掛け」をしておけば、「富のパラダイム・シフト」は逆に大チャンスです。
そのため、まず、次号のメルマガでは、
「なぜ、破綻に至るのか」
「それはいつやってくるのか」
を考察したいと思います。
現時点ではかつてのシミュレーションどおりに動いていますが、
安倍政権が強固でいる限り、明日、破綻がくることはなく、私たちには準備期間がたっぷりあります。
株式投資で堅調に利益を積み上げて、大きく膨らんだ資産を、適宜適切な形に組み替えておけば、
皆さんの晩年は人がうらやむようなものとなり、皆さんの子孫は生まれながらの「大富豪」として、
日々、ご先祖様に感謝しながら人生を送るようになるのではないでしょうか。
冗談でも何でもなく、私はそのための準備をしている最中です。
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