「連鎖破綻」の回避と、それでも燻る火種。
先週の日経平均は膠着を脱し、
上方向に動き出しました。
米欧で広がった信用不安に、
当局が「教科書通り」に対応し、
当面の連鎖破綻を封じ込め、
安心感が広がったことで、
買い戻しの勢いが優勢になり、
踏み上げ気味に上昇しています。
この先、米欧の金融政策が、
どのタイミングで変化するかが、
大きな焦点になってきますが、
連鎖破綻を回避したとはいえ、
今回の信用不安の根本要因は、
解決されずに残り続けており、
むしろより大きな火種として、
いずれ炎上する恐れが残ることは、
前号メルマガ(第467号:4月2日)で、
詳しく指摘しているところであります。
こういった相場環境のなかで、
「4月相場」にスタートして、
日銀の新執行部も船出します。
大幅下落からの反転上昇により、
株価位置はかなり高いですが、
市場がセンシティブになる時期が、
いくつも予想されていることを、
しっかりと肝に銘じた上で、
相場に臨みたい局面であります。
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