政府の「賭け」とその後のシナリオ。
昨日の日経平均は続伸。
米国では追加経済対策が協議され、
欧州もコロナ復興基金がまとまり、
株式市場にも追い風が吹きます。
また、日本政府は旅行キャンペーンを、
批判も混乱も意に介さずに強行して、
「経済重視」を鮮明にしていますが、
さらにGoToイートという「玉」を、
批判も混乱も意に介さずに発表して、
「経済重視」を重ねてアピールしています。
夏枯れの「閑散相場」が続くなかに、
主要国の当局が「玉」を出した結果、
株価に下げて崩落する様子はみられず、
「横這い」から上昇気味になりました。
ただし、本当に「横這い」を脱して、
一時的でも突き抜けるかどうかは、
新型コロナの状況や米中関係など、
確認すべき項目がいくつもあります。
非常に気がかりな感染の状況ですが、
「東京型」とされる型への「変異」が、
どのような結果を招くのかは、
そろそろあらわれてくるとされます。
無症状者から無症状者へと市中感染し、
若者から中高年へと感染が拡大して、
そこから出てくる数値が問題です。
前号メルマガ（第326号：7月19日）では、
「感染力」に加えて「毒性」の観点からも、
市場と経済への影響も考察していますが、
専門家の見解も大きく食い違っており、
実際の数値的な結果をみてみるまでは、
市場参加者も判断のしようがありません。
東京だけでなく他の都道府県でも、
「東京型」や「埼玉型」が広まって、
市中感染を続ける恐れがありますが、
こういう状況で4連休に突入します。
全国的にGoToキャンペーンが始まり、
東京都民の旅行も禁止されないのは、
日本政府による「賭け」といえますが、
これが吉と出るのか、凶と出るのかは、
この株高が夏いっぱい持つかどうかに、
密接に関連すると思われるため要注意です。
「良いシナリオ」もあり得るのは確かですが、
すでに政界では「悪いシナリオ」を考えて、
様々な動きがまた出てきていますので、
次号メルマガ（第327号：7月26日）で、
市場と経済に密接する部分を中心に、
情報をお伝えし、分析を深める予定です。
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