「対立」と「不安定」の下で株高局面。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均は大幅続伸。
再びの「高値トライ」に成功して、
一時、2万500円を超えました。
「パンデミック」大暴落の後の、
最高値を更新することができました。
米国株の上昇が主な支援材料ですが、
東京の感染確認数も低下しており、
緊急事態宣言の早期の解除へと、
期待が高まってきています。
高値更新後は利確の売りに押され、
上値が重くなってしまいましたが、
すぐに「戻り局面」が終わるような、
具体的な悪材料も出ていません。
ただ、これが実体経済の真の姿を、
正確に反映しているのかどうかは、
多くの専門家が疑問視しています。
前号メルマガ(第317号:5月17日)で、
日本企業の「稼ぐ力」が急減しており、
株価位置を示す指標そのものが、
使い物にならない様子を示しましたが、
今週に入ってさらにそれが進行しており、
途方もない数値を示しています。
過去のショック時にも同様の混乱で、
壮絶な乱高下があったわけですが、
景気の先行きが暗く業績が悪化するのに、
株価ばかりが上昇していくということは、
本来ならばあり得ないはずでもあり、
実体経済か株式市場かのどちらかが、
「修正」を迫られる展開が自然です。
各国とも市場の維持に躍起ですが、
刻一刻と情勢は変化してきており、
国際政治でも国内政治の上でも、
構図が大きく変化しています。
新型コロナ「パンデミック」の、
「最初の衝撃」をかわした今、
各国とも多少、余裕を得ましたが、
その余裕が協調よりは「対立」、
安定よりは「不安定」へと、
気になる政治的な議論を産み、
各国指導者を苛立たせています。
うまくマネージできるならいいですが、
何か歯車が大きく狂うことがあり、
これが市場に波及するようならば、
重要な波乱要因になり得るため、
次号メルマガ(第318号:5月25日)で、
新たな内外の政治的な構図を踏まえ、
いくつかシナリオを分析する予定です。
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